店舗はオーナーの趣味ではなく、本来お客様のためにあるものです。
これを基本に据えて考える、店舗造りの基本的考えについてご案内いたします。

ここは押さえろ!店舗づくりの基本!

1.一般的な材料で“良い店舗は造れる”

高価な素材<大理石、磁器タイル、漆喰左官>は素晴らしいですが、
安価な素材である<塗装、クロス貼り、塩ビタイル>でも、バリエーションは豊かですので、良い店舗はデザインできます。

2.印刷の柄や色(木目・石目調)は単価が同じ

低コストの店舗でも、柄目や色彩でリアルな造作も可能です。イメージ創りに問題ありません。

お店の天井、壁面、床の素材やデザインを気にする、または覚えている人が何人いるでしょうか。
恐らく数%でしょう。

店舗イメージはもちろん大切ですが、必要な場所(※1)とそうでない場所の区別をつけ、過剰な投資を避けることで、賢く経済的な店造りができます。

※1 必要な場所とは、次の項目で案内する“看板”や“入口”になります。

前述しましたが、「スタイリッシュな店」や「カッコイイ店」などという、抽象的な言われ方や見栄えのいい店が良いお店ではありません。

商品・価格・パッケージ・売り方・接客は、お店造りにおいてもっとも大切な要素となります。
理想的なお店は、“お客様に喜んでいただく”という強い気持ちをもって仕事に取り組むことが大切です。

具体的にこだわる点

1.店舗イメージ

提供するサービス内容や商品の単価を元に、ターゲット客に合わせた内装・外装造りをします。
工事コストに関係ありません

2.入口

基本的には入りやすい場所を考えますが、たまには飲食店などでは「えっ!」という
意外性のある入口造りも面白いと思います。

3.看板

バイパス・国道沿いの郊外店舗/住宅街の単独店舗/商店街のテナント店舗など、
商圏エリアや立地を考えた看板
お客様にすぐわかる看板 → 商品のイメージ写真が入っている看板 など
看板ひとつで興味をわかせる必要があります。

4.導線

お客様がお店に入ってきて、ついつい見回ってしまう導線。
コンビニの関連商品導線(お弁当→ドリンク→デザート)といった考え方と一緒です。